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『中華学校の子どもたち』片岡希監督インタビュー

[2008年11月15日(土) /ライブ台湾]
華流ニュース 『中華学校の子どもたち』片岡希監督インタビュー
『中華学校の子どもたち』が11月22日に横浜ニューテアトル 12月6日銀座シネパトスにて全国順次公開
 

中華街に学校があるって知っていましたか?

ドキュメンタリー映画『ヨコハマメリー』をプロデュースした片岡希さんが初めて監督に挑戦した『中華学校の子どもたち』が11月22日(土)に横浜ニューテアトル、12月6日(土)銀座シネパトスにて全国順次公開されます!
制服を着た小学生たちが元気に登校する。一見なんら変わりのない光景だが、少し違うのは学校の授業が日本語と中国語で行われているところ。
横浜山手中華学校に3年も密着取材し完成させたドキュメンタリー映画『中華学校の子どもたち』。監督の片岡希さんにインタビューしてきました!


片岡希 監督
横浜山手中華学校をテーマに選ばれた理由は?
大陸の映画大学に留学していた頃に、週に一回プロバカンダ映画を見る授業があったのですが、その時に、ひとつの史実に対する視点が教育によってかなり大きく変わるということを実感したんですね。それで、日本の横浜にある大陸系の学校ではどんな教育をされているのだろうと思ったのです。

横浜には台湾系の学校 横濱中華學院も存在もしますね。
“中華学校”というよりは、大陸系の学校で行われている授業に興味があったので、そちらをテーマとしました。調べていくうちに学校事件について初めて知りまして、それで台湾系の横濱中華學院にも取材をさせてもらいましたが、学校事件については学校の歴史の1ページとして紹介するに留めました。

映画は小学1年生のある子どもたちに注目し、彼らの何気ない日々を映し出す。無邪気に走り回る子どもたちはカメラを意識せず伸び伸びと自分の意見を言い、中国語の授業を受ける。彼らの家族は中華街で有名な飲食店を経営する華僑だ。
最初学校に行って全学年の授業を見させてもらいました。子どもたちが華文教育を受けて華僑としての意識を持っていく過程を見て、真っ白な状態から教育を受けるところから撮影をしようと思ったんです。1年生は比較的個性的な子どもたちも多かったですしね。
実はユウカ君が中華街でも老舗の有名店の子どもだというのも知らずに気になって撮っていたのですが、彼が“お粥がいい!”と話す様子を見ていて、子どもたちはおじいさん、おばあさんや親から無意識のうちに華僑という知識を吸収しているのだな、と思いましたね。

プロデューサーをつとめられた前作のドキュメンタリー『ヨコハマメリー』も舞台は横浜。
横浜にこだわりがあるのでしょうか?

しばらく横浜に住んでいたことがあるのですが、毎日を過ごしていくうえで、“メリーさん”と直接関わってきた方たちや華僑の方たちと接する機会が自然に生活に入ってきていたんですよね。彼らのことを調べ始めて気づいたのですが、自分が住んでいる横浜なのに知らないことがたくさんありました。調べていくうちに横浜という土地に愛着を感じはしましたが、横浜にこだわってというより、私たちが住んでいる横浜だったから、メリーさんという存在や中華学校に自然に目が行き、素朴な疑問がジワジワとあがってきた、という感じです。

片岡監督は大学を卒業後、中国の北京にある映画学校へ留学。
なぜわざわざ北京の大学を選ばれたのですか?

確かに技術だけを学ぼうとするなら日本にも学校はありますし、欧米に行くという方法もあります。私の場合は周囲に中国に関係する人が多かったことから、彼らのさまざまな話を聞いて“中国を通して見る日本”というものに興味を持ったんですね。それを記録できればいいな、と漠然と思ったのがきっかけで、まず日本の大学で中国に関することを学び、その後中国の映画大学に行って技術や演出のことを勉強したのですが、技術というより、その国の思想が一番集まるところということで中国の北京電影学院を選びました。
それともうひとつ、当時の北京電影学院には、中国の第五世代と呼ばれる張芸謀(チャン・イーモウ)監督や陳凱歌(チェン・カイコー)監督を育てた教授たちがまだ大学に残っていたということも大きな決め手でしたね。

“メリーさん”といい、中華学校といい、存在は知れど歴史を知ろうとする者はいない。
片岡監督は多くの人が見過ごしたり、気にしない存在に対し「素朴な疑問がわいて」調査を始める。世界は目に見えるものが全てではない。存在するものには歴史があるという当然の理論に、子どものような純粋な好奇心と並々ならぬねばり強さで真っ向から向き合いカメラを回す監督の作品は、多くの人に新たな視点を与えてくれる。
中華学校の存在すら知らなかったという人の多さに衝撃を受けたという監督だが、本作を通しきっと観客は多くの刺激を受けることだろう。

映画『中華学校の子どもたち』公式HP
http://www.chukagakko-movie.jp/

11月22日(土)横浜ニューテアトル、12月6日(土)銀座シネパトスにて全国順次公開!


◆『中華学校の子どもたち』に関連する過去のニュース
  『中華学校の子どもたち』片岡希監督インタビュー ( 11/15 )
   映画『中華学校の子どもたち』 11月22日(土)からロ ( 09/27 )

 

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