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 F4 台湾観光大使 就任記念企画(1):ケン・チュウ来日コンサート『Ken Chu 2007 [I・KEN] 1st Concert』レポート

[2007年03月09日(金) / ライブ台湾/稲見 公仁子]
華流ニュース  F4 台湾観光大使 就任記念企画(1):ケン・チュウ来日コンサート『Ken Chu 2007 [I・KEN] 1st Concert』レポート
 初めてのソロコンサートを成功させたケン・チュウ

 ステージ前方の薄い舞台幕に次々と映し出されるミュージシャンたちのシルエット。その奥から静かに流れてくるケン・チュウの声。無伴奏でホールに響くのは「浜辺のうた」。そんなふうにして『Ken Chu 2007 [I・KEN] 1st Concert』は始まった。2007年2月24日25日の2日間にわたる来日公演の幕開けだ。
ケンにとって、初めてのソロコンサートで、その胸中は不安でいっぱいだったろう。終了後の記者会見でも「まだ緊張している」と言っていたケン。彼を励まそうと、東京国際フォーラム・ホールAは、ファンのかざすブルーのペンライトで埋まっていた。

 ケンのステージはシンプルだった。ソロアルバムでもブリティッシュロックを基調にしていたが、今回のコンサートでも同様で、特に舞台装置に凝るということもなく、ステージ上にはバンドメンバーがごくふつうに並び、衣装もジーンズにジャケットや刺繍を施したシャツ、カットソーにカーディガンなど素朴なもの。香港コロシアムで見せたようなダンスパフォーマンスもない。彼自身の人柄がにじみ出たような温かみのある音楽の数々を聴かせていく。ステージは3部構成だ。

 冒頭のア・カペラに続いて「いい人(一個好人)」「わな(中計)」、また、ドラマ『天空の城』の主題歌「聽見愛」など耳に馴染んだ曲が続く第一部。会場中を見回し、タイや台湾からやって来たファンにも挨拶。トークはほとんどが英語だったが、台湾観光局の観光誘致プロジェクトにF4全員そろって参加できて嬉しい、と日本と他メンバーを意識したコメントがファンには嬉しい。

 第二部は、彼の音楽的ルーツであるビートルズナンバーをBGMに生い立ちをたどるスライドショーからスタート。「SOMETHING」「ACROSS THE UNIVERSE」など、十代を過ごしたシンガポールで出会い、多大な影響を受け、自身にとって酸素でもあり血液でもあるというビートルズのナンバーを聴かせ、客席にいる妹のためにと「AND I LOVE YOU」を歌う。そして、しんみりと、時折涙ぐみながら、彼の親友で新世代の作詞家として将来を嘱望されながら3年前、24歳の若さで病死したジャッキーこと楊明學のことを語る。日本公演ということで、哈日族だった親友を思い出したらしい。楊明學が作詞しステファニー・スン(孫燕姿)がヒットさせた「我不難過」を熱唱。楊明學を知る観客は僅少だったと思うが、友人を想うケンの優しさは皆に伝わったことだろう。

 第三部は、再びケンのアルバムを中心にした構成。“心で僕の愛を感じて欲しい”と入場時に配ったアイマスクの着用を促し、自らも黒い布で両目を被って「連れて行って(帶我離開)」を歌う。ラスト17曲目では、決して録音してインターネットにアップロードしたりしないで、と念を押した上で新曲「愛不停止」を披露した。アンコールはF4定番の「流星雨」。白いジャケットに着替え、バックに星を飛ばしてやや王子様風。吹き上げ花火に送られて最後を締めくくった。

 緊張のためか、初日はトークも早口の英語中心で必死。「ひとりでこんなに歌ったことないよ」とこぼす瞬間もあったが、2日目は慣れたようで「西門と僕とどっちが好き?」と日本語で客席にたずねるなど余裕も出てきた様子。ただ、初日2日目とも言えるのは、これはいわゆるアイドル歌手のステージではなく、音楽好きな青年のステージだということ。おだやかで心地の良い音楽空間がケン・チュウというアーチストによって生み出されていた。

 初日はステージの後で合同記者会見が開かれ、多くのメディアが集まった。「今回のコンサートは僕にとってすごく意義深いです。日本で実現したことに意義がありました。日本の観客は、音楽の許容度が広くて大きいので、構成も自由に組むことができます。ファンの皆さんも楽しんでくれたと思いますが、僕も楽しみました」とケン。「コンサートをやるときには、現地の事情に合わせなければならないこともありますが、今回はすべて僕の好きな曲でできたんです。いちばん嬉しいことは、そのことです」と、この日本でのステージで自身を存分に表現できたようす。また、「僕のエネルギーは、やはりファンの応援です。皆さんの情熱が緊張感をパワーに変えてくれます。皆さんに感謝しています」とファンへの思いも語っていた。


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