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華流新作映画情報:『エレクション』 (ジョニー・トー監督)

[2007年01月11日(木) / ライブ台湾]
華流ニュース 華流新作映画情報:『エレクション』 (ジョニー・トー監督)
 『エレクション』

『エレクション』
NO.1を目指し、パワーゲームにとりつかれた男達のドラマ
1月20日よりテアトル新宿にてロードショー

■イントロダクション ナンバーワンになるためなら、戦いの手段は選ばない……。 最高権力を掴むのは、誰か? 男たちの血が沸き立ち、野望が燃え上がる!  黒い罠が張り巡らされた息詰まるサスペンス、欲が蠢く組織にのみ込まれた人間の宿命のドラマが、今、始まる!  香港最大の裏組織で、二年に一度行われる会長選挙。候補者をめぐって内部では意見が割れていた。組織に忠実なまとめ役としてのリーダーが適任なのか、力づくで牽引するパワーリーダーが必要なのか──。 対立する候補は、“兄弟”思いで年上を敬うロクと、金儲けに長け、荒っぽい手段を使うディー。選挙戦の裏側では、さまざまな欲望と思惑が錯綜し、熾烈な戦いを迎えようとしていた……。    頂点を極めた男を待ち受ける運命とは?  金持ちになりたい、有名になりたい、権力の座を極めたい……誰しも心のなかにトップになりたい願望は必ずある。だが、「勝者」とは一体、誰のことなのか?  『エレクション』は、頂点を目指すことに取り憑かれた人間をエモーショナルに描いたドラマである。  伝統 vs 合理性、掟 vs 無法、調和 vs 破壊、名誉 vs 実益 ── こうした対立に均衡がもたらされたとしても、人の心の奥底に眠っている邪悪なマグマはおさえつけることはできない。そして頂点を極めた王者は、栄光に包まれた王座から転落する恐怖につねに苛まれるのが哀しいさだめ運命。血塗られた歴史は永遠に繰り返されることになるであろう。光が強く眩しいものであるほど、その影は限りなく漆黒に近い闇だから。  本作は、いつの時代も繰り返されてきた宿命劇である一方で、現代社会における組織と個人の関係 ── 党派の対立と水面下で行われる駆け引きが支える政治の世界、派閥の闘争が人事の急激な変化を巻き起こすビジネス界などなど ── に共通する縮図としても描かれている。   国際的な評価が高まるジョニー・トー監督の映像スタイル  監督は、『ザ・ミッション/非情の掟』『PTU』などで、一作ごとに海外での評価が高まっているジョニー・トー。2004年の『ブレイキング・ニュース』に続き、この『エレクション』もカンヌ国際映画祭のコンペティションに出品され、アクション映画、ギャング映画といったジャンルでは括りきれない、もはや香港ノワールでもない、深い感情を喚起するドラマとして絶賛された。  そのスピード感あふれる展開と、銃撃戦シーンは一切なしのストイックなまでの演出。さらには感情表現もギリギリまで抑制された硬質な描写によって、闇に身をひそめるケモノたちのひそやかな息づかいを感じさせてくれる。  そしてまた、主人公たちを見つめるどこか冷めたような視線は、香港人の監督ならではの感覚である。歴史上の複雑な経緯を経て、巨龍=中国の影響下に再び置かれ、戸惑いながらアイデンティティを模索している21世紀の香港人とは、運命の激しいうねりに自ら飛び込み、あるいは翻弄されていく『エレクション』の主人公たちそのものともいえるだろう。 「男の美学」が光るキャスティング  主役には、香港映画を代表する実力派演技俳優の二人が揃った。何事にも慎重で、対話による調整を重んじ、落ち着きのある家庭的なロクに、『PTU』『トゥームレイダー2』のサイモン・ラム。傲慢でつねにハイテンション、暴力による破壊もいとわない短気なディーには、『愛人/ラマン』『美しい夜、残酷な朝』のレオン・カーフェイ。タフさを求められる組織における、対照的な性格を持った男の生き様を鮮烈に見せつけている。スクリーンでのライバル演技は、ラムが香港電影金紫荊奨で、レオンが香港電影金像奨でそれぞれ主演男優賞を受賞するという形で評価された。  また、次期会長をねらうと予感させるジミー役には、歌手、モデルとしても活躍する『柔道龍虎房』のルイス・クー。経営学を学び緻密な計算で修羅場を生き抜いていく組織の若い頭脳を、クールな表情で演じている。  二人を取り巻く〈和連勝会〉のメンバーには、『ザ・ミッション/非情の掟』『PTU』『ブレイキング・ニュース』のラム・シュー、『PTU』のニック・チョン、『マッスルモンク』『柔道龍虎房』のチョン・シウファイ、『イエスタデイ、ワンスモア』のラム・カートンなど、ジョニー・トー作品でおなじみの顔が登場。また『黒薔薇VS黒薔薇』でレオン・カーフェイと共演し、『PTU』『ブレイキング・ニュース』にも出演しているマギー・シュウが、本作の紅一点、ディーの妻役を演じている。  脚本は、『PTU』『マッスルモンク』などでトー作品を多く手がけているヤウ・ナイホイと、同じく『ブレイキング・ニュース』『柔道龍虎房』で組んだイップ・ティンシン。撮影は、『男たちの挽歌4』やトーの『パラダイス!』を担当したチェン・シウケンが、冷たい手触りの色彩とドキュメンタリーのようにリアルな映像を生み出した。 中国秘密結社の歴史的な変遷  英語の単語“Triad”は、中国秘密結社〈三合会〉の神聖な紋章をその語源としているが、この紋章は、それぞれの辺が天・地・人という3つの要素の調和を表す三角形であった。〈三合会〉は、別名〈天地会〉、〈哥老会〉、〈洪門会〉と呼ばれ、この映画では、〈ホンムン洪門会〉という名称で登場している。  組織の歴史は17世紀にさかのぼる。満州族の清王朝支配を打倒し、漢民族王朝を復活するために、血の誓いを交わして結ばれた秘密結社として発足し、中国全土を覆う5つの支部それぞれが複雑な階級構造を持っていた。この支配網は広大な地域をカバーし、掟に基づいて各セクションを統括。さらに、会員同士がお互いを見分け、敵対する満州族に見破られるのを防ぐために、言葉と記号を暗号化した複雑な指文字を作り出していた。  中国が怒涛の20世紀に突入したと同時に、この秘密結社は主な活動を香港と海外に移し、構成員たちは、中国共産党や外国の征服者達と戦うために総動員される。しかし時が経つにつれ、本来の志や慣習は失われ、個人と党派の野望が陰謀に傾き、次第に中央集権は破壊、組織は何百にも分裂していった。  今日のメンバー達には本来あった兄弟愛のようなものはほとんど見られない。一般市民は〈洪門会〉のことを黒社会と呼んでおり、かつてのような神秘的で男気と忠誠心に溢れる男達ではなく、疎まれる存在になっていく。1960年の香港では、300万人の居住民のうち、6人に一人が〈洪門会〉と何らかの関わりを持っており、大多数が潜在的構成員であるとされていた。

■ストーリー

構成員50,000人を数える、香港で最大の組織、和連勝会(ウォーリュンセン)では、2年に一度、上級幹部によって新しい会長を選ぶ選挙が行われている。今回の候補は二人──冷静で組織に忠実、年長者を敬うロクと、短気で周囲との衝突も多いが、有無をいわせぬ強引な強さのあるディーだ。  世襲制で会長を選ぶ組織もあるなかで、公平に選挙制をとる和連勝会。しかし公正さが第一といっても、裏ではさまざまな策 略がめぐらされていた。ロクが、選挙に勝てたら縄張りの拡大を約束すると幹部に提案する一方で、ディーは、なり振りかまわずに賄賂を使った買収工作を始めた。  幹部の中でも最も尊敬されているタンは、ディーのやりすぎた手法に対し「信頼に欠ける選挙など全く無意味だ。組織には調和が大切だ」と幹部たちを諭す。そして選挙の結果、選ばれたのはロクだった。 *  派手な祝賀会も準備していたディーは、この知らせを耳にするとすぐさま報復に出た。賄賂の額が少ないと言ってディー派につくことを拒んだロング・ガンと、彼に渡すべき賄賂を賭けでスッてしまったサムを拉致し、木箱に詰めて丘の上から転げ落として、瀕死の重傷を負わせたのだ。  さらには、現会長のチョイガイに向かって、会長に選ばれたものだけが手にできる竜頭棍(りゅうとうこん)をロクに渡すな、と脅した。言うなりになったチョイガイだったが、混乱を怖れ、部下の運転手ミンに竜頭棍を中国本土・広州に運ばせてしまう。  その頃、香港警察のホイ警視は、「ひとつの組織をつぶしてもすぐに新しい組織ができる。各組織の力が均衡するようにしておきたい」と考え、組織犯罪の名目で、和連勝会の幹部を片っ端から逮捕していく。  幹部たちは塀の中でもおとなしくしているわけがなかった。ロクは部下のミンを使って密かに竜頭棍を探させ、ディー側も塀の外の妻が捜索に動き出していた。広州では、ソー、ダイタウ、トンクンらが、それぞれのボスの命令で竜頭棍を追いかけたが、お互いが敵なのか味方なのかさえ、わからない。  ようやく竜頭棍は広州から香港まで到着する。しかしここでも、若く血気盛んなフェイとジミーを中心に、激しい争奪戦が起こっていた。 *  年長のタンは、内部抗争を調停すれば出してやるとホイ警視から圧力をかけられ、ロク、ディーそれぞれとの話し合いを進めようとするが、怒り狂ったディーは、「自分の力で何とかしてみせる! “新和連勝会”だ!」と宣戦布告。  幹部たちの拘留は長引き、ビジネスにも影響が出始めていた。長引いた原因は、幹部たちが逮捕された直後に車にはねられ重傷を負った前会長のチョイガイが、警察に内部情報を引き渡そうとしたためだった。しかし息子を殺され家族も脅されて、万策尽きてついに自殺してしまう。ロク会長時代の幕開けは目前となった。 竜頭棍をめぐる争いの末、最後に手に入れていたのはジミー。ロクに呼び出され、自分が会長の2年間は顔を立てるよう促され、さらに幹部への道を約束された彼は、駆け引きに応じ竜頭棍をロクに手渡した。  ロク新会長の前にジミー、フェイ、トンクン、ソー、ダイタウら、これまで戦う相手だった面々が一堂に揃う。そしてロクは最後に釈放されたディーの説得にあたることになった。  夜の歓楽街、チムサーチョイ(尖沙咀)を車で流しながら、会長としてのヴィジョンを語り、ディーに協力を求めるロク。そして言った──「次の会長選でお前を支持する」と。 *  今、古式に則った会長就任の儀式が行われようとしている。そしてそこにはディーの顔も並んでいた。 「9人の“兄弟”は心を一つにして誇りを持ち、生死を超えて団結する。世を去る時は9人とも一緒。我々は和連勝会に忠誠を誓う。我々は互いの幸福を守ると誓う。忠誠心が繁栄をもたらす。我々9人の中から裏切り者や名誉を軽んじる者が出たら、剣と稲妻でその命を奪い神の永遠の呪いをかける。名誉が繁栄をもたらすのだ。名誉なき者は砕かれる」──こうして、新生・和連勝会が誕生した。かつての対立を忘れたかのように、ディーもロクとがっちり手を組んで、縄張りを拡大するために協力を惜しまない。  一方で、車椅子姿のロング・ガンを見舞ったジミーは、「組織の中で生きていくなら絶対的な権力を握れるようにしろよ」という言葉をしっかり胸にしまい込んでいた。  内部が安泰したことで、組織の地盤は揺るぎないものになったかに見えた。しかし運命の悲劇は、さらなる幕を開けようとしていた……。

「ライブ台湾セレクション オススメ華流作品!」でもご紹介してます。
http://www.livetaiwan.jp/special/shop/index.html


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