ホームニュース > 記事

『ウィンター・ソング』記者会見・金城武、ミュージカルに挑戦

[2006年11月06日(月) / ライブ台湾/稲見 公仁子]
華流ニュース 『ウィンター・ソング』記者会見・金城武、ミュージカルに挑戦
 
 今、あなたに贈る、10年分の涙

 突然の別れから10年。
 人気俳優とトップ女優になった2人は、
 ミュージカル映画の共演者として再会する。
 愛が甦るようなラブ・ストーリーを演じ、
 抱きしめ合う2人が流すのは、10年分の涙だった……。

 秋から冬へと移り行くこの季節、金城武が新作映画『ウィンター・ソング』を携え、監督のピーター・チャン(陳可辛)、共演のジョウ・シュン(周迅)とともに久々に公の場に姿を現した。今春の香港アカデミー賞では6部門受賞、また、この11月末に発表される金馬奬でも12部門にノミネートされている、今年のアジア最大の話題作だ。

 映画の内容は、ミュージカル映画で相手役を演じることになった男女の、10年の時を跨いだ感情の深さを描いたもの。スターを夢見る少女スン・ナーは、野望のために映画監督志望のジェントンを捨て、10年後、ふたりはミュージカル映画の共演者として再会する。共演作は、ふたりの愛憎をなぞるかのような内容。映画のなかに映画が存在し、現実と物語が交錯して愛の奥深さを物語っていく。

 ピーター・チャン監督と言えば『ラブソング』が忘れがたいが、「私はすべての作品で自分なりに愛を出したい。今回の作品は、私だけではなく、スタッフにとっても特別な作品。構成的に見れば、私の前の作品『ラブソング』と似ているけれど、今回の作品は深く掘り下げた作品。ミュージカルであり、豪華で視覚的、耳にも麗しい。かつて愛によって傷つけられた男は昔の愛を捜し求め、一方女性の方は自分の道を邁進しようとする。このふたりをめぐる愛の物語なので、甘い味よりも苦い味がにじんでくると思う。撮影期間中、スタッフ皆、いろいろなアイデアを出してくれたので、この作品は皆の努力の結果」
 と本作にかける思いを吐露。ディスカッションを通して得た金城武やジョウ・シュンら俳優陣との交流は、『ラブソング』にも勝るとも劣らないものだったとも。現場では基本的に順撮り(物事の起きた順番に撮り進める)で、どちらかというと現場で役に溶け込んでいくタイプの金城武は、
「今回は、本当にお互いが感じていること、表現したいことは同じなんだなというのを確信できて、自分の演技に監督さんからなんとなく自信をもらった。それが凄く嬉しかった。まず10年前の北京のシーンから撮り始めて、その時のいちばん惚れている気持ち、そのときの雰囲気、周りの色、氷の色、雪とか、それらをすごく自然に感じることができた。周迅さんの演技とお互いに響きあえることができた」
 と、本当に自然に役になりきれたようだ。それも、現場のチームワークとムードの良さによる部分が少なくないだろう。

 共演のジョウ・シュンは、チャン・ツィイーらとともに中国四大女優のひとりに数えられる、実力派人気女優で、本作で香港アカデミー賞の主演女優賞を受賞している。
「歌を歌ったり、ダンスを踊ることによっても、ヒロインの矛盾した気持ちを表現する、めったにない経験ができた。彼女がどんなに辛い思いで彼との関係を絶ち、いかに大きな決意をしたかということを、金城武さんを見る度に感じました。監督、金城武さんとお仕事できたことを感謝したい」  と本作に参加できて満足げ。

 さて、この映画、ミュージカルということで気になるのは歌の部分。共演のジャッキー・チュン(張學友)が"歌神"の異名をとる人気歌手なのはアジア全域で有名な話で、ジョウ・シュンも歌手として活躍している。金城武にとっては本当に久しぶりのこと。このことについて彼は
「歌を歌うことに関しては、そんなに大変ではなかった。いちばん心配したのは、あの、踊りも踊るんですか?っていう(笑)。芸能活動を始めたときは、アイドル歌手としての活動期間があったので、そのときの経験で普通にレコーディングして、でも、今回のレコーディングに際しての自分の気持ちはちょっと面白くて、歌手としてではなく、役の中の人物として、これらの歌詞は全部セリフなんだなっていうのがありました。監督も毎回録音に立ち会って下さって、歌っているのはこの役なのだという気持ちがすごくありました」
 と、かつてのアイドル歌手が、紛れもない役者に変身した、そんな自分を再認識したようだ。俳優として、またひとまわりスケールを増した金城武を堪能したい。

『ウィンター・ソング』は、11月11日(土)、有楽町スバル座他東宝洋画系にて全国ロードショー


台湾から天然水を緊急輸入
オススメ情報

本サイトに掲載されている全ての情報の無断転載を禁じます。
ヘルプ お問い合わせ